弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

佐賀大医学部付属病院,ガーゼ6年間遺残事故を発表

佐賀大医学部付属病院,ガーゼ6年間遺残事故を発表_b0206085_17393823.jpg西日本新聞「佐賀大病院が医療ミス 体内にガーゼ置き忘れ」(2011年10月8日)は,次のとおり報じています.

「佐賀大医学部付属病院(宮崎耕治院長、佐賀市)は7日、6年前の心臓手術で当時50代(現在60代)の男性患者の体内にガーゼを置き忘れるミスがあったと発表した。患者が今年9月に体調不良を訴えて発覚。再手術による摘出は当面見送り、投薬治療を行っている。男性は入院中だが快方に向かっており、近く退院予定という。

 同病院によると、男性は2005年4月、心臓の大動脈付け根に人工血管を移植する手術を受けた。その際、医師が心臓裏側に置いた止血用の綿製ガーゼ1枚(20センチ四方)を除去しないまま縫合したという。

 今年9月、男性が発熱や全身の倦怠(けんたい)感を訴え、胸部のコンピューター断層撮影(CT)で検査した結果、ガーゼと直径約7センチの腫瘤(しゅりゅう)が確認された。男性と話し合って抗生剤投与で対処。医療費は全額、病院が負担する。

 同病院では手術の後、看護師がガーゼの枚数をチェックし、胸部エックス線検査を行ったがミスを発見できなかったという。宮崎院長は記者会見で「患者に多大な苦痛を与えたことをおわび申し上げます」と陳謝し、「退院後も男性の経過を観察し、適切な対処をしていく」と説明。再発防止策として、ガーゼの枚数測定器の導入などを検討するとしている。」


ガーゼの体内置き忘れ事故が続いています.
本件は,看護師がガーゼの枚数を数え間違えたのでしょう.
枚数測定器の導入が正解かもしれません.

谷直樹
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by medical-law | 2011-10-08 15:50 | 医療事故・医療裁判