東野圭吾さんの『夜明けの街で』
結婚後,夫の持ち帰る小説を読むことが多いです.
自分の好みとは違う本を読むのも,視野が広がって面白いです.
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東野圭吾さんの作品を読んだことがあまりなく,先日,『手紙』という本を初めて読んだのですが,ある雑誌編集者の方の話では,東野圭吾さんは,出版不況といわれる昨今,小説を発行して必ず売れる,とても貴重な作家さんの代表,だそうです.
夜明けの街で,は不倫をテーマにした小説なのですが,愛人の殺人容疑をからめて展開していきます.激しく展開していくストーリーとは裏腹に,一気に読ませてしまうのは,文体の平易さや言葉の用い方でしょうか.それとも展開のうまさでしょうか.私も主人も数時間で一気に読んでしまいました.
一方で,じわじわと心に浸透していくような,男性視点の不倫の心理描写が興味深かったです.
ただ,物語に登場する不倫男性達が,大恋愛の末に結婚したのに,結婚からわずか数年で,“キャバクラ嬢”や“派遣社員”を対象に,本気の浮気に走っていくのを読みながら,悲しいような呆れるような思いがしてしまいました.
最近友人たちも,だんだんと既婚者が多くなってきましたが,幸い,私の周辺では,まだ,不倫や離婚の話は聞きません.
運命の赤い糸なんてない,赤い糸を紡いでいくのは二人,という主人公の男友達の言葉に,新婚の私は,なんだか重みを感じてしまいました.
谷直樹法律事務所
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