弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

狛江市議会,路上喫煙禁止条例案を否決

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狛江駅,喜多見駅,和泉多摩川駅の3駅周辺の路上喫煙に2万円以下の過料,たばこやガムをポイ捨てには2万円以下の罰金を科す内容で,来年4月の施行を予定した条例案が,12月22日,狛江市議会で否決されました.
共産党と公明党の10人が賛成し,自民党や民主党会派などの11人が反対しました.
条例の趣旨には賛同しながら,矢野裕市長が提案したから反対したということらしいのですが,党利党略で決すべき問題ではないと思います.

市民アンケートでも条例の制定に74%が,喫煙禁止区域の設置に82%が,それぞれ賛成していました.
市民の多数の意思に反し,反市長の一点で反対に回った自民党と民主党の議員は,市民の意思と,市民の生命健康を軽んじていると言わざるをえません.

読売新聞「路上喫煙禁止案を否決」(2011年12月23日)は次のコメントを紹介しています.

「日本たばこ産業(JT)によると、同様の条例は、2002年に千代田区が全国で初めて施行し、今年11月末現在で178自治体が導入。都内では狛江市と隣接する世田谷区や調布市など、33市区で施行している。

 NPO法人「日本禁煙学会」の作田学理事長は「市議会が条例そのものを否決したケースは聞いたことがない。時代に逆行しており、残念」と話している。」


谷直樹
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by medical-law | 2011-12-23 11:19 | タバコ