弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

県立病院,直腸がんの手術後,腹膜炎から敗血症を起こして死亡した事案で遺族と和解

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県立病院で,2011年4月1日大腸がんの手術をうけた患者(72歳,男性)の容態が,同月6日に悪化しました.
CT検査で腹腔内にガスがたまるなど腹膜炎の兆候があり,それを見た放射線科医が腹膜炎の疑いを指摘しました。
ところが、主治医は,感染性腸炎と誤診し、適切な治療が遅れ,腹膜炎から敗血症を起こして患者は死亡しました。
患者の遺族は,2011年9月,同病院に対し2600万円の賠償金を請求しました.
県は,2012年2月1日,医療過誤があったことを認め,1800万円の損害賠償を支払うことで遺族と和解すると発表しました。
医療過誤を疑って弁護士に相談される類型の一つが,このように大腸癌患者が複雑性イレウスから腹膜炎、敗血症を発症して死亡した事案です.
なお、これは報道で知った事案です.私が担当したものではありません.


谷直樹
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by medical-law | 2012-02-03 04:01 | 医療事故・医療裁判