国立がん研究センター東病院,中間報告,基準値の誤設定隠蔽を認める
「国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の臨床検査部で誤検査が行われ、事実が隠蔽(いんぺい)されたとされる問題で、センターは20日、臨床検査技師らが検査試薬や検査自体の意味を把握しないまま業務を行ったり、問題を隠蔽するケースも複数あったりしたなどとする調査の中間報告を行った。
報告では、がんの発生を確認する成分「βHCG」を検出する腫瘍マーカー検査で、必要な成分以外も検出する試薬を使用していた問題を「誤った試薬を使ったわけではない」と説明。一方で「臨床検査技師の大多数は、試薬導入の経緯や検査の意味を正確に把握しておらず、検査の測定内容に誤解があった」と、実質的に正しい検査が行われていなかった実態を認めた。
さらに、βHCGの問題や、検査結果が正常か異常かを判断するための「基準値」が多くの項目で誤設定されていた問題が他部署に発覚しないよう、臨床検査部で隠蔽工作を行っていたと認定。肝炎検査でも必要な再検査の実施が徹底されず、その事実関係を隠蔽していたことなども認めた。
記者会見した嘉山孝正理事長は「さらに3、4カ月かけ調査したい」とした。」
「国立がん研究センター東病院,臨床検査部が試薬の誤使用を医師らに伝えず」でも書きましたが,誤りを医師に伝えず,隠蔽してきたことはきわめて重大です.
谷直樹
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