藤沢市の病院,医原性仮性動脈瘤発見遅れ指先に障害,270万円賠償
藤沢市民病院の医療事故が報道されています.
◆ 事案
慢性腎不全の患者(64歳,女性)は,2010年8月,藤沢市民病院で心臓カテーテル検査を受け,右上腕の挿入部を圧迫止血されました.
その後、患者は不調を訴え,藤沢市民病院を4回受診しました.
動脈瘤は,この4回の診察で発見できず,救急搬送後の超音波検査ではじめて発見されました。
動脈瘤の大きさは幅6センチ,厚さ3センチで,神経を圧迫し,指先の障害を引き起こしました.
◆ 対応
損害賠償額270万円が確定しています.
神奈川新聞「医療事故で270万円賠償、藤沢市民病院/神奈川」(2012年2月28日)ご参照
◆ コメント
上記報道の件は私が担当したものではありません.
本件は,医原性仮性動脈瘤の発見が遅れた事案でしょう.
心臓カテーテル検査等動脈血管穿刺の合併症として,医原性仮性動脈瘤は知られています.
仮性動脈瘤は,超音波ガイド下の圧迫法で治療できますので,神経に障害を残すようなことはないはずなのですが...
藤沢市民病院は過去にも医療事故がありますし,藤沢市民としては不安を感じますので,医療事故事防止に力をいれてほしいと思います.
谷直樹
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