弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

第2回医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会

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◆ ヒアリング

「第2回医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」が,2012年3月29日,開催され,日本医師会の高杉敬久常任理事と日本医療法人協会の伊藤伸一副会長からのヒアリングが行われました.高杉敬久常任理事と伊藤伸一副会長は,それぞれ,日本医師会の「事故調査制度に関する提言」,日本医療法人協会の提案する事故調査制度を,説明しました.

◆ 意見交換

加藤良夫委員(南山大大学院教授)は,「医療の質向上や医療安全のために事故調査が必要というのは、共通認識と受け止めた」と述べました.

山口育子委員(NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長)は,「患者の話を聞くと、まずは院内での説明。そこで納得いかない場合に、どこに行くかということ。次は第三者機関をどうするかを骨子に議論すべき」よ述べました.

豊田郁子委員(医療事故被害者遺族)は,「院内事故調に比重を置くのか、第三者機関をしっかりつくるのかはまだ(意見が)統一されていない。次回以降の議論では、患者が何を求めているかを取り入れてほしい」と述べました.

キャリアブレイン「医療事故調、第三者機関の位置付けが焦点に- 厚労省検討部会」ご参照

◆ 感想

医療提供者側の中には,第三者をいれることに対する消極姿勢,警戒感があるようですが,患者側をはじめ事故関係者の理解を得るためには,公正性,透明性を確保する必要があります.そのためには,第三者機関が重要と思います.

谷直樹
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by medical-law | 2012-03-31 21:28 | 医療事故・医療裁判