HbA1cの表記変更
4月1日から,HbA1c(ヘモグロビンにブドウ糖が付着している割合)の表記が日本のJDS値から米国のNGSP値で表記することになりました.
換算式は「NGSP値(%)=1.02×JDS値(%)+0.25」とされています.
他方,おおむね0.4を加えるという説明もなされています.その簡易な換算式は,「NGSP値(%)=JDS値(%)+0.4」です,
上の換算式で求めた値と,0.4を加えるという簡易な方法で求めた数値は異なりますから,混乱しそうな話です.
それに,以前このブログでも書きましたが,国際的にはIFCC値(mmol/mol)を基準として,今まで使用されてきたNGSP値(%)やJDS値(%)を併記するとされています.
JDS値5.0%は, IFCC値35.2 mmol/molです.
JDS値6.0%は, IFCC値45.5 mmol/molです.
今回4月1日 のJDS値からNGSP値への変更について,国際標準にあわせた,という説明がなされていますが,国際標準はIFCC値なのです.NGSP値はいずれIFCC値に変更せざるをえないことになるでしょう.
JDS値からNGSP値へ変更するのではなく,JDS値からIFCC値に変更すれば,変更は一回ですみます.
日本糖尿病学会のやることは,よく分かりません.
谷直樹
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