弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

鹿児島検察審査会,診療放射線技師法24条違反について「不起訴不当」議決

鹿児島検察審査会,診療放射線技師法24条違反について「不起訴不当」議決_b0206085_19215045.jpg

毎日新聞「不起訴不当議決:無資格職員のレントゲン撮影、地検が再捜査へ /鹿児島」(2012年4月15日)は,次のとおり報じています.

「鹿児島検察審査会は、無資格の男性職員が患者のレントゲン撮影を繰り返していたとして、診療放射線技師法違反容疑で告発された霧島市の整形外科の病院長(58)を不起訴とした鹿児島地検の処分について「不起訴不当」と議決した。議決は12日付。地検は「議決を受けて再捜査する」としている。

 審査会は「無資格で行わないよう再三進言してきたが改善されず、今後も繰り返す可能性がある」としている。

 議決によると、男性職員は09年3月から約1年間、診療放射線技師の資格がないのに患者71人にレントゲン撮影をしたとされる。」


以前,南アルプス市や甲斐市の診療所で看護師がエックス線放射線を人体に対して照射していたことが報じられていましたが,診療放射線技師法24条違反の罪(1年以下の懲役,50万円以下の罰金)については,いろいろな事情から,不起訴とされることも多いようです.
今回の検察審査会の「不起訴不当」の判断に基づく再捜査に注目したいと思います.

谷直樹
ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2012-04-15 23:08 | 医療事故・医療裁判