全国医師ユニオン,「勤務医労働実態調査2012」の実施要領を発表
「全国医師ユニオン(植山直人代表)は15日、年内にまとめる「勤務医労働実態調査2012」の実施要領を発表した。5月中旬から調査を開始し、10月にも結果を発表する。植山代表は、「単にアンケートの結果発表でなく、労働実態が改善されていなければ、具体的な提言を要請していく」と述べた。各医療団体などにも協力を要請し、全国規模のアンケート調査を目指す。
今回の勤務医労働実態調査は、これまでの診療報酬改定などを通じた勤務医の負担軽減策の効果を検証するため、日本医療労働組合連合会(医労連)が5年前に実施した「医師の労働実態調査」をベースに質問項目を作成する。アンケート調査の対象は、3000人程度を目標にしている。
このアンケート調査の質問には、▽夜間、休日の救急医療や重症者対応の勤務体制▽宿直明け後の勤務の有無▽医事紛争の経験の有無▽精神的なストレスについて▽特定看護師制度に賛成か反対か―などが盛り込まれる見通し。
全国医師ユニオンは同日に、このアンケート調査の実行委員会を立ち上げた。同実行委員会の世話人には、植山代表の他に、本田宏氏(済生会栗橋病院院長補佐)、中原のり子氏(中原過労死裁判原告)、住江憲勇氏(全国保険医団体連合会会長)らが名を連ねている。」
勤務医の過重労働問題は,医療における人権保障の問題であり,医療の根幹の問題です.
労基法違反の事実がどれくらいあるのか,明らかにしていただきたいと思います.
提言では,医療費を増やすべきと主張できるか,医療秘書を含め医療従事者の増加の必要性を訴えることができるか,医療施設の集約化,偏在解消の具体策に踏み込めるか,注目したいと思います.
谷直樹
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