小宮山厚生労働大臣,薬事法改正案(第三者組織)見送り報道について抗議
小宮山厚生労働大臣は,4月17日の記者会見で,次のとおり述べました.
「(記者)
薬害の第三者機関についてですが、一部報道で今国会での薬事法改正案は…。
(大臣)
昨日の報道ですね。それは、書いた社には間違っていると私から抗議をいたしました。(国会の)委員会で言ったのは、政府として法案を提出するのは今国会は難しいということを言ったので、今は議員立法の動きがありますので、議員立法としてこの国会に提出されるということは全く否定しているものではありません。事実関係をきちんと報道してほしいということを報道した社には申入れをしています。
(記者)
そうすると、薬事法の改正案ということで、政府として今国会というのは難しいけれども、議員立法であれば道筋をつけるべくということですか。
(大臣)
もちろんです。これは、第三者機関については政府として取り組めればいいのですが、いろいろな今までの経緯もありこれは超党派の議員立法でやっていただくことがいいということを私からも議員にそういうお話しをして、今はそこの動きがあるというふうに承知をしています。」
◆ 議員立法の見通しは?
審議会を新設しないとした1999年の内閣決議に,未だに拘束され続けるのは著しく不合理です.実際に例外がいくつもあります.
それなのに,厚労省が,1999年の内閣決議を楯に,医薬品行政を監視する第三者機関の創設に消極的で,薬事法改正案提出を土壇場で見送る,というは,納得できません.
第三者機関は,長妻厚生労働大臣のときからの約束ですし,議員立法での実現の見通しが具体的にあるのであれば話は多少違ってくるかもしれませんが,議員立法の目処がたっていないところで,厚生労働大臣が議員立法でおやりなさい,と述べるのは,無責任と非難されてもやむをえないのはないでしょうか.
谷直樹
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