弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

薬害イレッサ,院内集会「薬害イレッサの全面解決を求めて~大阪高裁判決を受けて」

薬害イレッサ原告・弁護団は,2012年5月29日,院内集会「薬害イレッサの全面解決を求めて~大阪高裁判決を受けて」を開きました.
民主党の,川内博史議員,三宅雪子議員,初鹿明博議員,田代郁議員,橋本勉議員,みんなの党の川田龍平議員が出席したそうです.

キャリアブレイン「イレッサ訴訟「救済の投げ捨ては許せない」- 原告・弁護団が抗議集会」(2012年5月30日)は,次のとおり報じています.

「肺がん治療薬「イレッサ」の副作用をめぐる訴訟の原告・弁護団は29日、国とアストラゼネカ社に損害賠償を求める原告の訴えを全面的に棄却した大阪高裁の判決に抗議する集会を衆院第二議員会館で開いた。冒頭、あいさつした西日本弁護団の中島晃団長は、「弱者保護、被害者救済という方向性を取ってきたことで、日本の裁判所は国民の信頼を得てきたが、判決はそうした考え方を投げ捨てた点で許せない。最高裁で勝利を勝ち取るため、最後まで全力を尽くす」と強調した。

 また、西日本弁護団の永井弘二事務局長は、「こういった判決を確定させてしまうと、わたしたちの国から薬害をなくすことはできない」と述べた。また、「裁判所の判断とは別に、行政は同じ被害を繰り返さないために、一体何をすればいいのか。被害が生じてしまった原因は何だったのかを明らかにして、改めて予防していかなければならない」と主張した。
 このほか、集会には国会議員も参加。みんなの党の川田龍平参院議員は、「(イレッサ訴訟は)この国の行政そのものを変えていかなくてはいけないという裁判。勝つためにも皆さんと頑張り続けたい」と参加者に呼び掛けた。

 同訴訟をめぐっては、昨年11月の東京高裁判決でも、国とアストラゼネカ社に賠償責任はないと判断。国とア社に対し、遺族2人に計1760万円の支払いを命じた一審判決を取り消し、原告の訴えを全面的に棄却した。東京高裁判決を受け、原告は既に上告しており、25日の大阪高裁判決を受けて、原告は来週中にも上告する予定だ。【津川一馬】」


谷直樹
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by medical-law | 2012-05-30 21:21 | 医療事故・医療裁判