弁護士フェルディナント・フォン・シーラッハ氏の小説『犯罪』
フェルディナント・フォン・シーラッハ(Ferdinand von Schirach)氏の著作,『犯罪』を読みました.
ドイツの刑事事件の弁護士さんが書かれた,刑事事件を題材にした小説です.
主人の買ってきた本で,偶然手にしたのですが,読んでみると期待以上で,端的な文章にも関わらず内容も濃密で,短編集なのですが,一作ずつ予想外に切り開かれる展開も面白く,また,哲学的でもあり…
実際に扱った事件をもとにアレンジしているそうですが,本来,残酷で下世話な事件を,淡々とした語り口で,氏独特の美的な視点で捉え大胆に表現し,昇華しています.
世界30ヵ国以上で翻訳され,数々の文学賞を受賞したそうですが,納得の芸術的内容でした.
第二作の『罪悪』を読みすすめていますが,こちらも,とても深い物語です.
谷直樹法律事務所 事務局I
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