弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

日弁連パンフレット「今、ニッポンの生活保護制度はどうなっているの?」

日本弁護士連合会(日弁連)は,2012年8月6日,パンフレット「今、ニッポンの生活保護制度はどうなっているの?」を,そのサイトに掲載しました.

以下,質問と回答の冒頭を抜粋紹介いたします.

生活保護利用者が過去最高になったと聞きますが?
人数は最高になりましたが、利用率は減っています。

それでも生活保護の利用率は高いのではないですか?
日本の生活保護利用率は、先進諸外国とくらべると極めて低い数字にとどまっています。むしろ、数百万人が保護から漏れています。

不正受給が年々増えていると聞きますが?
不正受給の割合は保護費全体の0.4%程度で大きな変化はありません。しかも、その中には、悪質とはいえないケースも含まれています。

お金持ちの家族が生活保護を受けているのは「不正受給」ではないのですか。家族が扶養できるかどうかは徹底して調べるべきでは?
「不正受給」ではありません。また、徹底調査が行きすぎると、本当に生活保護を必要とする人が利用できなくなってしまいます。

働けるのに働かないで生活保護を受けている人が増えていると聞きますが?
そうとはいえません。働いても生活費が足りない人、そもそも働けない人の利用も増えています。仕事がない人もいます。

生活保護基準が最低賃金や年金より高いのはおかしくないですか?
最低賃金や年金が低すぎることが問題です。

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-07 21:43 | 弁護士会