弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

オーストラリア連邦最高裁判所のタバコ箱の表示規制(ブランドロゴ禁止)合憲判決の反響

時事通信「たばこ規制「新段階に」=WHO事務局長」(2012年8月15日)は,次のとおり報じています.

「世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は15日、オーストラリア連邦最高裁判所が同日、たばこのパッケージに商標などの表示を禁じた法律が合憲との判断を示したことを受け、「公衆衛生(政策)はたばこ規制に向け大胆で新しい世界に入った」と評価する声明を発表した。
 事務局長は大手たばこ会社による今回の法律無効の訴えは「業界の断末魔」と批判。規制強化に取り組まなければ、2030年までに世界で毎年800万人以上がたばこを原因として死亡するとした上で、他の国でも規制の「ドミノ現象」が起きることに期待感を示した。」


ロイター 「たばこのロゴ禁止した統一パッケージ、EUも検討」(2012年 08月 17日) は,「欧州委員会のアントニオ・グラビリ氏は、会見で「簡易パッケージの可能性を含む多くの事が話し合われている」とし、豪州と同様、健康被害を警告する画像の表示も選択肢だと明らかにした。」と伝えています.

喫煙が原因で2007年に亡くなった日本国内の死亡者数は,約12万9000人と推定されています(東京大学渋谷健司教授らの報告).
日本政府も,オーストラリアと同様の規制を検討すべきでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2012-08-18 09:27 | タバコ