弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

日本脳炎予防接種の約5分後に意識不明,心肺停止状態になり,10歳男児急死(報道)

毎日新聞「日本脳炎:予防接種後に小5男児急死 岐阜・美濃」(2012年10月18日)は,次のとおり報じています.

「17日午後5時15分ごろ、岐阜県美濃市藍川の「平田こどもクリニック」で、日本脳炎の予防接種を受けた同県関市の小学5年生の男児(10)が約5分後に意識不明、心肺停止状態になり、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。県警関署が死因を調べている。

 同クリニックや同署によると、男児は母親(36)に連れられ、妹と一緒に予防接種を受けた。妹に異常はないという。男児は本来は3?4歳で計3回受ける「1期接種」を受けておらず、今回初めて接種を受けたという。

 接種を行った医師は「ワクチンは1人分ずつ用意しており、用量は間違えていない。思いあたる節はない」と話している。

 同クリニックでは週5、6人に日本脳炎の予防接種をしているという。

 厚生労働省は、日本脳炎の予防接種について、重い副作用が報告されたことから05?09年度は積極的な勧奨を差し控えてきた。新ワクチンが開発されたため10年度から再開していた。【三上剛輝】」


日本脳炎の予防接種後に重い病気になった事例があったことから,平成17年度から平成21年度まで,積極的勧奨を差し控えた時期があり,日本脳炎の予防接種を受ける機会を逃している児がいます.本件男児もその一人なのでしょう.
アナフィラキシー様ショックかなにかでしょうか.原因をしっかり解明していただきたいです.

谷直樹

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by medical-law | 2012-10-18 02:53 | 医療事故・医療裁判