11月5日,ハンセン病行政への抗議の市民集会
「いま入所者は、不安を通り越し、生存を脅かされていると感じています。医師も看護師も足りない。公務員減らしを、国がハンセン病療養所にまであてはめるありさま。4年前に1980人いた国立療養所の介護職員は、350人以上減らされました
▼群馬の栗生(くりゅう)楽泉園の谺(こだま)裕二さんから、お便りが届きました。「ついに、来たる11月5日午後6時、東京・北の丸公園内『科学技術館』において…ハンストや坐り込みの実力行使を覚悟で、(政府を)告発する市民集会を開催」「ご参加を心からお願いします」
▼栗生楽泉園で亡くなった人のほぼ4割、約800人の遺骨が納骨堂の骨壺(つぼ)に入っていません。1948年に納骨堂ができる前、当局が所内の土手の穴にほったらかすなどして、誰の遺骨か分からなくなったのです
▼国が1世紀にわたるこんな人権侵害を改めたはずなのに、元患者は「この期に及んでなお『病み棄(す)て』ハンセン病行政に苦しんでいる」と、谺さん。さらにいいます。今度の集会は、「命の終わりが迫っている私たち入所者の最後の叫び」だ、と。」
戦いはまだ終わってはいないのです.
谷直樹
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