弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

産科医療補償再発防止委員会からの提言,「常位胎盤早期剥離ってなに?」

「産科療補償制度において、脳性麻痺の原因分析を行った79件のうち、常位胎盤早期剥離を認めた事例が20件あり、その中に自宅で変調を認識した事例が14件ありました。同じような事例の再発防止を図るために、いつもと違う症状があるときは、できるだけ早く分娩機関に連絡し受診することが重要です。このため、再発防止委員会では常位胎盤早期剥離について取り上げ、妊産婦の皆様に心がけていただきたいことを取りまとめました。」とのことで,公益財団法人日本医療機能評価機構のサイトに「妊産婦の皆様へ 常位胎盤早期剥離ってなに?」がアップされました.

当事務所にも,常位胎盤早期剥離が疑われる事案の相談は,少なくありません.
古典的な教科書に書かれている症状は,完成した常位胎盤早期剥離です.
腹痛,出血,お腹の張りなどの異常があった時点で,継続的に分娩監視装置をつけて監視することが必要でしょう.

妊産婦の皆様へ 常位胎盤早期剥離ってなに?」にも,急な腹痛、持続的な痛み、多めの出血などは常位胎盤早期剥離が疑われます。代表的な症状がみられなくても、いつもと違う症状があり、判断に困るときは、我慢せずに分娩機関に相談しましょう。」と書かれています.

谷直樹

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by medical-law | 2012-12-12 04:07 | 医療事故・医療裁判