箱根駅伝,中大,城西大が低体温と脱水で棄権
「5年ぶりに2校以上の途中棄権が出る過酷なレースとなった。08年の84回大会で神奈川大、大東文化大、東海大が経験して以来2度目の事態となった要因は、寒風。山上りの5区で低体温と脱水症状に苦しんだ。
中大の野脇勇志(4年)は21・7キロ付近で足元がふらついて転倒。意識はあったが、ひざを強打したため、残り約1・5キロを走るのは危険と判断した。止めた浦田監督は「最終的には私が選手を選んだので責任がある。シード権を守ってきた先輩方に申し訳ない」と謝罪した。84年連続87回目出場で初の棄権となり、28年連続シードの記録も断たれた。
城西大の浜本栄太(4年)も18・3キロ付近で前のめりになり、櫛部監督がレースを止めた。「目もうつろで、頭でも打ったらまずい」と判断を下した。その後、救急車で病院に搬送された。」
野脇勇志君と浜本栄太君の順調な回復を願います.精神的にも。
私の自宅は3区の近くなのですが,昨日は風が強く寒かったです.神奈川県内の最大瞬間風速は24.3メートルで,鎌倉では風にあおられて83歳男性が死亡し,横須賀では風で飛ばされた物で頭を打った65歳男性が軽傷を負いました.
2人の選手は,きっとこの寒風で奪われる熱量のほうが,運動で発生する熱量よりも大きくなって,身体の深部体温が下がり(低体温),電解質のナトリウムが下がって低ナトリウム(脱水)になったのでしょう.
低体温と脱水による棄権は今回がはじめてではありません.箱根駅伝は,4区以外は区間20㎞以上の過酷すぎるレースです.5区を二分するなど,再発防止対策の検討が必要ではないでしょうか.
谷直樹
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