弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

瞳の日

今日は,メガネ・コンタクトレンズの業界が制定した「瞳の日」です.

SUUMOジャーナル「普段から酷使している目の癒し方。まぶたを閉じるだけでも効果あり!」(2013年1月3日)は次のとおり伝えています。

「一番肝心なのは睡眠である。「当たり前」と思う人がほとんどだろう。睡眠においては時間よりも質が重視されているが、目のケアを考えれば、まぶたを閉じている時間の長さが重要である。もちろん長ければ長い方が良いのは言うまでもない。

ちなみに短時間でも目を閉じると、目の疲労に効果的だ。1時間ごとに1分と決めて目を休ませれば、それだけでも十分に効果が得られるとか。」


その他の方法,グッズも紹介しています.

最後になるが、眼精疲労やドライアイには、ストレスが原因だったり重い病が隠れていたりする場合もある。なかなか回復しない場合には、専門病院での受診をおすすめしたい。」と結んでいます.

ところで,日本眼科医会は,「メガネを作る際には眼科受診を。」と呼びかけています.

「もしも目に病気があった場合に、メガネをかければ見えるので大丈夫だと安心していると、治療が手遅れとなって取り返しのつかない状態になる可能性があります。」

「かなり進行した緑内障でもメガネによる視力は良好なことが多いため、病気が見落とされ治療が遅れることがあります。
緑内障患者さん全体の2割しか眼科受診をしていないと言われています。このように病気の早期発見、早期治療が遅れる原因のひとつに、直接メガネ店で検眼し、「メガネをかければ見える」と安心してしまうことがあげられています。」


例えば,40歳を越えたら緑内障に注意が必要ですが,ファイザー製薬による「緑内障啓発サイト」には,次の記載があります.また,「体験!視野チェック ~盲点以外で見えない場所はありませんか?」もあります.

「ご存じですか?人の視神経は、毎日失われています。
人の脳細胞が、毎日少しずつ死んでいくように、視神経も、毎日少しずつ失われていきます。NTGは、その速度が速くなる病気です。年に一度は眼科専門医で検診を。 」

※ NTG(Normal Tension Glaucoma)は正常眼圧緑内障のこと

さらに,日本眼科学会のサイトには,次のとおり書かれています.

「緑内障は、厚生労働省研究班の調査によると、我が国における失明原因の第1位を占めており、日本の社会において大きな問題として考えられています。しかも最近、日本緑内障学会で行った大規模な調査(多治見スタディ)によると、40歳以上の日本人における緑内障有病率は、5.0%であることが分かりました。つまり40歳以上の日本人には、20人に1人の割合で緑内障の患者さんがいるということになります。

また緑内障の有病率は、年齢とともに増加していくことが知られており、日本の少子高齢化に伴って、今後ますます患者さんの数は増えていくことが予想されます。
しかも上記の調査では、発見された緑内障の患者さんのうち、それまで緑内障と診断されていたのは、全体の1割に過ぎませんでした。つまり、緑内障があるのにもかかわらず、これに気づかずに過ごしている人が大勢いることも判明しました。

最近の緑内障の診断と治療の進歩は目覚しく、以前のような「緑内障=失明」という概念は古くなりつつあります。現代医学を駆使しても失明から救えないきわめて難治性の緑内障が存在することも事実ですが、一般に、早期発見・早期治療によって失明という危険性を少しでも減らすことができる病気の一つであることは間違いありません。」


谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2013-01-03 18:01 | 医療