ブラームスはお好きですか?
『ブラームスはお好き』は,フランソワーズ・サガン氏の小説です.年齢を経て良さが分かる小説です.
「ブラームスはお好きですか?きのうは失礼しました」は,シモンがポールをコンサートに誘うときの言葉です.
しかし,なぜブラームスなのでしょう.
交響曲第3番ヘ長調作品90のFrei aber froth(自由に,しかし楽しく)は,本来「しかし」でつながらないでしょう.間に「しかし孤独に」がかくされているのではないでしょうか.
ブラームスは,「自由に,しかし孤独に,しかし楽しく」生きた人と言えるのではないでしょうか.
ポールが選んだのは,ロジェでもシモンでもなく,「自由に,しかし孤独に,しかし楽しく」であった,というのはうがった見方でしょうか.
個人的には,グレン・グールド氏の遅いテンポの間奏曲集が好きです.
谷直樹
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