長崎市立市民病院,胸腔鏡下手術中右肺動脈損傷で患者死亡,第三者を含む事故調査委設置へ
「長崎市立市民病院は14日、肺がんの手術中に右肺上部の動脈を傷つけ、市内の70歳代男性が亡くなる医療事故が起きたと発表した。今後、外部の専門家らを交えた病院内の事故調査委員会で術中を撮影した映像を分析し、医療ミスがなかったかどうか原因を調べる方針。
発表によると、手術は13日に行われ、呼吸器外科の男性医師(53)と助手の医師(45)が執刀。肺に小さな穴を開け、管を通す手術で、切断した肺動脈を縫合する際、ハサミ状の医療器具が大動脈に接触し出血。輸血や心臓マッサージなどの処置を行ったが、約3時間後に死亡したという。
記者会見した兼松隆之院長は「亡くなった患者や遺族に心から申し訳なく思う。原因を明らかにし再発防止に努めたい」と陳謝した。」
毎日新聞「医療事故:手術中の患者失血死 長崎市民病院、検証へ」(2013年5月15日)は,次のとおり報じました.
「長崎市立市民病院(兼松(かねまつ)隆之(たかし)院長)は14日、肺がんの手術中だった70代の男性=同市在住=の右肺動脈を損傷し、出血多量で死亡させる医療事故があったと発表した。今後、第三者を交えた事故調査委で、原因などを検証した上で、遺族への賠償などについて検討するという。
同院によると、外科医3人が13日午前9時半ごろ、男性の肺がん切除のため、開胸せずに外から管を通して器具を胸腔(きょうくう)内に入れる胸腔鏡下手術を開始。11時10分ごろ、別の血管を結ぼうとしたところ、器具で右肺動脈を損傷し、出血が止まらない状態になった。緊急に輸血し、開胸して止血に努めたが、午後2時5分ごろ、死亡が確認されたという。」
事故調査委員会による原因解明と再発防止に期待いたします.
谷直樹
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