国立病院機構が開示請求を1年間放置
「独立行政法人の情報公開法に基づき、医療観察法病棟の外部評価会議会議録の開示を求めた記者の請求を、国立病院機構(東京都目黒区)が約1年間にわたり事務処理を行わず、放置していたことが分かった。同法の原則では請求があった日から1カ月以内に開示・不開示を決定する義務がある。30日間の期間延長ができるが、書面による通知が必要。同機構は「事務処理上のミスだった」と認めている。
問題の文書は、三重県津市榊原町の榊原病院・医療観察法病棟が2011年度に実施した外部評価会議の会議録。国立病院機構の話では、昨年3月に榊原病院が開示請求書を受理し、該当する会議録を同機構に送付した。通常であれば、黒塗りの不開示部分が妥当かどうかを同機構がチェックするなどして各病院に返送することになっている。同機構総務部の担当者が処理せず放置していたらしい。」
この一件だけでしょうか?
【追記】
奈良の声は「国立病院機構、開示請求の放置問題を総務省に報告 国は公表へ」(2013年5月26日)は次のとおり伝えました.
「国立病院機構(東京都目黒区)が心神喪失者等医療観察法病棟の情報公開手続きを約1年間、放置していた問題で、同機構は情報公開制度を管轄する総務省行政管理局に対し、ミスが起きた経緯を報告したことを26日までに明らかにした。国は今後、毎年度まとめている「行政と独立行政法人の情報公開法施行状況」の中で公表する。
問題の文書は、三重県津市の独立行政法人国立病院機構榊原病院・医療観察法病棟が2011年度に実施した外部評価会議の会議録で、12年3月、記者が開示請求していた。決裁は本部の国立病院機構が行う手順になっており、同病院は該当する文書を直ちに電子メールで送信し、担当の法令係はいったん受信したものの処理を行わなかった。1年2カ月が経過した本年5月、記者が12年度の会議録を開示請求したところ、榊原病院が11年度に開示請求のあった文書の処理状況について同機構に照会し、発覚した。
国立病院機構の話では、国立病院が独立行政法人になった2002年以降、情報公開の延長手続きなどのミスは7件あり、昨年4月にも、開示請求の手続きを約3カ月間、放置していた病院があった。同機構総務部広報文書課の黒田啓太課長は「今回の問題は担当者間の連携ミスにより発生したが、1年以上の放置は当機構としては例がない。定期的なチェック、組織共有の電子メールを新たに設けるなどして再発防止を講じたい」としている。」
谷直樹
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