大学病院,腹腔鏡下副腎腫瘍摘出手術で膵臓を切除(報道)
「石川県内灘町の金沢医科大病院で今年3月上旬、30代の男性患者が副腎の腫瘍を摘出する手術を受けた際、誤って副腎ではなく膵臓(すいぞう)の一部を切除されていたことが24日、同病院への取材で分かった。病院側は医療事故と認めて同日、医療事故情報を集めている「日本医療機能評価機構」(東京)に報告した。
同病院によると、この手術は、内視鏡の一種の腹腔鏡を利用して左副腎の腫瘍を摘出する予定だった。しかし、採取した臓器の組織を調べると、副腎ではなく膵臓を切除していたことが2日後に判明したという。
病院側は男性の家族に事実を報告。男性は、この医療事故で膵液が体内に漏れ出し、炎症を起こしたため、別の病院で現在も治療を受けているという。
病院側は今月14日に院内の医療事故調査委員会を開催し、医療事故と認定。24日に日本医療機能評価機構に報告した。同病院の川上重彦病院長は「今後も誠心誠意対応したい」とのコメントを出した。【丹下友紀子】」
腹腔鏡下副腎腫瘍摘出手術で膵臓の一部を切除した医療ミスは,過去にもありました.
昭和大学藤が丘病院の2002年の死亡事故のときは,学会が手術ビデオを分析して膵臓の一部を切り取ったミスが判明しました.これは有名な事故で,その後,腹腔鏡下副腎腫瘍摘出手術を行う医師は膵臓を切除することのないよう細心の注意をはらっていたはずなのですが.
谷直樹
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