弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

野田市,子宮頸がん予防ワクチンの接種を一時見合わせ

2013年6月18日から,野田市のサイトに次のとおり掲載されています.

現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を一時見合わせています

ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がんなど)の予防接種は、子宮頸がんの原因として最も多いといわれる、発がん性ヒトパピローマウイルス16型、18型の感染を防ぐワクチンで、平成25年4月1日より、定期予防接種として実施しています。
 主な副反応として、発熱や接種した部位の痛み、発赤、腫れなどがあります。また、まれに重篤な副反応として、けいれんや歩行障がい、四肢に力が入らなくなるギラン・バレー症候群などが報告されています。

 そのため厚生労働省は、6月14日に平成25年度第2回厚生科学審議会予防接種審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成25年度第2回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会を開催しました。 その結果、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度などがより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がんなど)の定期接種を積極的に勧奨すべきではないとしておりますが、市としましては、安全性を最優先し、この間の予防接種を一時見合わせます。

 ただし、接種を希望される方は、各保健センターにおいて、ワクチンの副反応等につきまして十分ご説明をさせていただきます。 その上で、どうしても接種をご希望される方につきましては、保護者の住所が確認できるもの(健康保険証等)と接種者の母子健康手帳を添えて申請してください。予防接種に必要な書類をお渡しします。予防接種は、ご希望の医療機関で受けていただくことができます。」


厚労省の積極勧奨一時中止で,どうしたらよいのか混乱が広がっています.野田市の,原則接種中止,とくに希望する人に十分説明し接種実施,とい取り扱いは適切と思います.他の自治体も同様の対応を検討されてはいかがでしょうか.

谷直樹

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by medical-law | 2013-06-22 08:24 | 医療