クリムトの『哲学』『医学』『法学』の喪失
ウィーン大学の天井画として政府から依頼された『学部の絵』3部作『哲学』『医学』『法学』は,西欧的知を賞賛するものではなかったため,激しい論争を巻き起こし,クリムトの側から契約解除を申し出,他に売却されましたが,後にナチスにより没収され,ナチスの親衛隊撤収の際の放火により焼失しました.
人間と思考に向き合う哲学,病と死に向き合う医学,罪と不正に向き合う法学を,それぞれ絵画にすれば,このような表現になるのもわかる気がします.
モノクロの写真では暗い印象をうけますが,クリムトの独特の色彩は人を惹きつけたことでしょう.
3部作が失われたことはとても残念なことです.
谷直樹
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