都道府県がん拠点病院各1カ所へ
「厚生労働省の「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」は2日、がん診療連携拠点病院(拠点病院)の来年度からの新要件について、下部組織がまとめた案をおおむね了承した。都道府県拠点病院の新要件では、地域の拠点病院の実地調査などの権限を与える代わりに、都道府県内のがん診療の質を高めるPDCAサイクルの確保などを担わせる。この責任の所在などを明確にするため、都道府県拠点病院の指定数を、1都道府県につき1か所に制限する案も浮上した。 」
現行の「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」は,「都道府県は、専門的ながん医療の提供等を行う医療機関の整備を図るとともに、当該都道府県におけるがん診療の連携協力体制の整備を図るほか、がん患者に対する相談支援及び情報提供を行うため、都道府県がん診療連携拠点病院にあっては、都道府県に1カ所、地域がん診療連携拠点病院にあっては、2次医療圏(都道府県がん診療連携拠点病院が整備されている2次医療圏を除く。)に1カ所整備するものとする。ただし、当該都道府県におけるがん診療の質の向上及びがん診療の連携協力体制の整備がより一層図られることが明確である場合には、この限りでないものとする。なお、この場合には、がん対策基本法(平成18年法律第98号)第11条第1項に規定する都道府県がん対策推進計画との整合性にも留意すること。 」となっています.
そのため,都道府県拠点病院は,例外的に,宮城県に宮城県立がんセンターと東北大学病院,東京都にがん研究会有明病院と東京都立駒込病院,京都府に京都府立医科大学附属病院と京都大学医学部附属病院,福岡県に国立病院機構九州がんセンターと九州大学病院があります.
それぞれ事情があるのでしょうが,1カ所のほうが,Plan(計画),Do(実行),Check(確認),Action(行動)サイクルを回しやすいことはたしかです.
谷直樹
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