彦根市立病院,説明義務違反で1000万円和解(報道)
「彦根市は26日、市立病院(金子隆昭院長)で手術を受け、静脈損傷による出血多量で死亡した70代の男性の遺族に1000万円の損害賠償金を支払い和解する方針を明らかにした。9月2日開会の定例議会に提案する。
病院によると、男性は昨年7月上旬に脊椎(せきつい)固定の手術を受けた。更に、同8月上旬に病巣部分を除去して骨を移植するため2回目の手術を受けたが、手術開始から約1時間後に病巣近くの静脈から出血。輸血と止血の措置を行ったが開始から15時間後に死亡した。いずれも整形外科主任部長が執刀した。
死亡について、病院側は「病巣近くの静脈が脆弱(ぜいじゃく)だったため出血し、止血できなかった。手術自体に問題はなかった」としている。ただ、手術の方法や合併症、死亡の可能性などについての説明責任を十分果たさず、「患者が不本意な結果の可能性を認識した上で手術が受けられなかった」と認めている。金子院長は「患者さんやご家族に迷惑をかけ申し訳ない。今回の事案を謙虚に受けとめ医療の質の向上に生かす」とコメントした。【松井圀夫】」
説明義務違反の賠償金額については,判決例,和解例において幅があります.
適切な金額はそれぞれの事案に応じて異なりますが,死亡のような重大な結果が発生する可能性について説明を怠った場合の例として,本件は参考になると思います.
谷直樹
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