弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

タバコ大量喫煙者の脳卒中・死亡リスクは男性で2.17倍,女性で3.64倍

健康百科「喫煙で脳卒中・死亡リスク2~3倍に―心房細動患者を検討」(2013年10月11日)は,次の通り報じました.

「デンマーク・オールボー大学病院のIda Ehlers Albertsen氏らは,喫煙習慣がある心房細動患者では、喫煙習慣のない患者と比べて脳卒中や死亡のリスクが2~3倍に上ると、10月3日発行の米医学誌「Chest」(電子版)に報告した。リスクの上昇度は男性より女性で大きかったという。」

「脳卒中と死亡のリスク(絶対リスク)は、喫煙したことがない人で100人当たり年間3.2人、禁煙者で同4.6人,少量喫煙者で同8.1人,大量喫煙者で同11.5人だった。なお、大量喫煙者はたばこの消費量が1日25グラム以上(たばこ1本1~4.5グラムで計算)としている。

ビタミンK拮抗薬の影響を除外して検討したところ、喫煙したことがない人と比べた大量喫煙者の脳卒中・死亡リスク(相対リスク)は男性で2.73倍,女性で3.13倍だった。さらに,高血圧や糖尿病,脳卒中の経験,年齢などの影響を除外して検討すると、大量喫煙者の男性では2.17倍に低下したが,女性では3.64倍に上昇。女性の多量喫煙者で脳卒中や死亡のリスク上昇が大きいことが分かった。」


大量喫煙者の男性では,脳卒中・死亡リスク2.17倍,女性では脳卒中・死亡リスクが3.64倍ということですので,脳卒中・死亡リスクを低減させたい喫煙者の方には,ぜひ禁煙外来を受診することをお奨めいたします.


谷直樹

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by medical-law | 2013-10-13 09:59 | タバコ