大阪府の病院で集団感染(報道)
「大阪府高槻市の「信愛会新生病院」で発覚した多剤耐性緑膿菌(りょくのうきん)(MDRP)による院内感染。11人が死亡する深刻な事態を受け、病院側は謝罪したが、対応の遅れが被害を拡大させた面も否めない。関係機関や専門家から「もっと早く報告を」と対応の不備を指摘する声が上がった。【五十嵐和大】
「11人の方が亡くなり、大変申し訳ない」。同病院の後藤研三院長は6日午後、記者会見で謝罪し、経緯を説明した。昨年1月に最初の感染者が発生し、6月には4人が感染。その時点で3人が死亡し、7月には「院内感染と認識した」という。後藤院長は「(感染者が)多いな、という印象を持った」と語ったが、対応は近隣の医師会や大阪医科大に相談しただけで、院内の対策も医師に手洗い研修を実施するにとどまった。
事態を重視しなかった理由について、後藤院長は「複数の感染者が各病棟に分かれ、アウトブレーク(集団感染)であると判断しかねた」と釈明した。
8月には大阪府公衆衛生研究所に電話で相談。研究所側から「調査を一緒にやりましょうか」と提案を受け、10月に入って同研究所に遺伝子検査を依頼した。病棟のベッドや人工呼吸器などからMDRPが検出されたが、拡大を食い止められなかった。
結局、高槻市保健所に報告したのは、患者から検出したMDRPの遺伝子型が一致し、科学的に院内感染と確定した後の12月20日だった。
こうした対応の遅れについて、後藤院長は「厚生労働省が定める報告基準に満たない事案であり、対応に問題ない。結果として多くの方が亡くなったため、自主的に公表した」と説明した。」
謝罪よりむしろ,なぜこのような経過をたどったのかについて調査委員会を設置し解明し,再発防止策を提示することのほうが必要と思います.
谷直樹
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