高知県の病院,休薬指示の解除忘れで医療事故(報道)
「安芸市の県立あき総合病院で、医師が入院患者に対して検査を受けるために常用薬を止めたあと、その後も一定期間、薬の服用が休止されたことで、この患者が重い障害を負う医療事故が起きていたことがわかりました。
安芸市の県立あき総合病院によりますと、平成24年12月、ほかの医療機関からの紹介で入院してきた患者に対して、検査のためにそれまで服用していた薬をいったん止めたということです。
しかし、その後1か月以内に、退院するまでその薬の服用をさせなかった上、この患者が再び元の医療機関に戻る際に薬を休止していたことを伝えていなかったということです。このため、この患者は薬の服用を再開することなく、その後、重い障害を負ったということです。
県立あき総合病院では一定期間、薬の服用を止めたことが、障害を負う大きな原因になったとして、27日、医療事故として発表しました。県立あき総合病院の前田博教院長は「本人や家族に対して多大な心痛と迷惑をかけて、深くお詫び申し上げます。再発防止に向けた取り組みを進めたい」とコメントしています。」
薬の事故は少なくありませんが,過失より因果関係が争点になることが多いです.
本件は,休薬と重い障害との間の因果関係が認められる事案のようです.
弁護士 谷直樹
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