弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

日本産科婦人科内視鏡学会、電動モルセレータによる子宮筋腫核出細切除去術のがん拡散リスクについて発表

一般社団法人日本産科婦人科内視鏡学会(理事長吉村泰典氏)は、2014 年 5 月 21 日 、腹腔鏡下の子宮摘出術と子宮筋腫核出術における電動モルセレータの使用についてのご案内をサイトに掲載しました.

「これまで子宮筋腫の手術を受けた患者様及び、これから手術を予定されている患者様へ」では、次のとおり述べています.


「この度米国 FDA より「子宮筋腫がある女性の腹腔鏡下の子宮摘出術または子宮筋腫核出術に電動モルセレータを使用した細切除去術を実施した場合、想定されていなかったがん組織、特に子宮肉腫があった場合に子宮以外の場所にがんをまき散らすリスクがある」とのコメントが提示されました。
日本国内におきましては、子宮筋腫の手術の際にこれらリスクを回避するために術前に病理診断と MRI 診断等を行っております。指摘されているリスクは非常に少ないものと推察されますが、これら術前診断により悪性が 100%除外できるものではありません。過去に手術を受けられてご心配な方は、手術を受けられた医師又は医療機関にご相談ください。
これから手術を予定されておられる患者様におかれましては、各医療施設の状況により予定の変更をお願いする可能性がございます。誠に申し訳ございませんが、ご理解をいただきたくお願い申し上げます。又、手術の方法につきましてもさまざまな選択肢を含め、主治医と十分にご相談をいただきますようお願い申し上げます。」


谷直樹

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by medical-law | 2014-05-22 02:18 | 医療事故・医療裁判