薬事日報社説,登録販売者15万人の資質担保を
私には,不正が多いから受験資格から外すというのは本末転倒の話のように思えるのですが...
薬事日報社説「登録販売者15万人の資質担保を」(2014年8月8日)は,次のとおり論じました.
「2014年度の登録販売者試験が今月末から全国の都道府県で実施される。08年の試験開始から7年目を迎えるが、既に登録販売者の合格者数は延べで15万人に達している模様だ。全てが店舗での販売従事登録を行っているわけではないが、ほぼ薬局で勤務する薬剤師数に匹敵する数となっている。(中略)
実務経験証明書を作成できるのは、薬事法上規定された医薬品販売事業者に限られる。そうした人たちが不正を働くプロセスにこそ、問題があるのではないか。この辺りに、明確なペナルティを設けるべきであることは言うまでもない。
09年6月施行の改正薬事法で、医薬品販売制度は大きく変わった。ただ、今回、その目玉でもあった登録販売者制度に対して、省令改正案をパブコメ募集という形だけで済ませ、受験資格を軽々と変更してしまうのは、あまりにも安易なやり方のようにも思える。既に15万人存在する登録販売者が、医薬品販売者として国民の健康づくりに寄与できる資質を担保するための環境整備が、まずは先決なのではないだろうか。」
厚労省に欠けているのは,ほぼ薬局で勤務する薬剤師数に匹敵する数の登録販売者の質の確保という視点でしょう.
谷直樹
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