ディック・ブルーナ氏の言葉
ミッフィー(日本では「うさこちゃん」とも呼ばれ,オランダでは「ナインチェ・プラウス」と呼ばれます)は,擬人化された,世界で二番目に有名なうさぎです.CMや切手などでミッフィーを見たことがある方は多いでしょう.このシンプルなデザインは,マティス,モンドリアンなどから影響を受けたそうです.
「絶対に絶対に描きすぎてはいけない,複雑にしすぎてはいけない。そして,僕の作るものはシンプルでいて,見る人にイマジネーションを働かせるものでなくてはならない。」
ディック・ブルーナ氏の言葉です.
たしかに,複雑な世界をシンプルに描くことは,難しいことです.
サンリオの「キャシー」は,あの×(口と鼻を表現しているらしい)が○に変わり,リボンがくわわっているなどの違いはありましたが,ミッフィーと微妙に似ていました.サンリオが著作権と商標権を侵害しているとして提訴されましたが,裁判は2011年に和解し東日本大震災の復興のために15万ユーロが寄付されました.
ディック・ブルーナ氏は,日本の子どもたちに向け,大粒の涙を流す色のないミッフィーを描きました.「愛する人との別れは悲しいことです。でも『あなたの人生はこれからも続いていくんだよ』と伝えたかったのです」とのことです.
Dick Bruna at workで,ディック・ブルーナ氏のミッフィー作画の様子が見られます.耳と顔の輪郭の次は×を描いて,それからさかさまにして目を描いています.
先月,創作活動の停止が発表されましたので,残念ながらミッフィーの新作はありませんが,ミッフィーはこれからも人々に愛され続けることでしょう.
谷直樹
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