弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

看護師が患者の顔を殴り「早く死ね、じじい」で懲戒処分、家裁事務官が看護師を殴り事情聴取(報道)

河北新報「看護師が患者暴行「早く死ね」 岩沼の病院」(2014年9月26日)は,次のとおり報じました.

「岩沼市の総合南東北病院(松島忠夫院長)で、30代の女性看護師が入院患者に暴行していたことが25日、分かった。現場にいた目撃者によると、看護師は患者に対して「早く死ね」などの暴言も吐いたという。病院は患者の家族らに謝罪し、看護師を停職3日間の懲戒処分にした。
 関係者によると、暴行があったのは6月中旬の未明。70代の男性患者が看護師に病室で顔を殴られ、左頬付近が腫れた。男性は直前に病室を出て廊下を徘徊(はいかい)していて、看護師に病室に連れ戻された。
 同室だった患者は「無理やりベッドに寝かせられたのか、男性は『痛い、痛い』と声を上げていた」と話す。看護師は男性の汚物処理後、寝ている男性の顔を殴り、「早く死ね、じじい」と言って立ち去ったという。
 病院は男性の頬に湿布を貼る治療をした。看護師は聞き取りに対し「男性の体が腹に当たり、とっさに手を上げてしまった」と釈明。暴言はなかったと病院は認識しており、看護師にも確認していないという。
 病院は「理由はどうあれ、あってはならないことで申し訳ない。再発防止のため職員の指導・教育を徹底したい」と話している。」

msn産経「30代女性看護師が70代の患者に暴行 停職3日の懲戒処分 宮城の病院」(2014年9月26日)は,次のとおり報じました.

宮城県岩沼市の総合南東北病院で、30代の女性看護師が、入院していた70代男性患者に暴行を加えたとして、停職3日の懲戒処分を受けていたことが26日、病院への取材で分かった。

 病院によると、看護師は6月中旬の未明、病室で汚物処理をしていた際、男性の顔を殴ったという。男性は左頬が腫れ、湿布を貼る治療を受けた。

 2人の口論を聞いていた別の患者が岩沼署に相談して発覚し、病院は患者の家族に謝罪した。

 看護師は病院の聞き取りに対して暴行を認め、「患者に腹部を蹴られ、反射的に殴ってしまった」と話したという。」

 
看護職は大変でストレスも多いと思いますが,暴行暴言は許されません.
他方でこんなニュースもありました.

テレビ朝日「診察待ち時間長い」家裁事務官、看護師殴った疑い」(2014年9月26日)は,次のとおり報じました.

「裁判所の事務官が看護師を殴った疑いです。

 東京家庭裁判所の事務官の男(56)は24日、東京・港区の慈恵医大附属病院で、通り掛かった看護師の女性の顔を平手で殴った疑いが持たれています。警視庁によりますと、男は診察のために病院を訪れていて、任意の事情聴取に対し、暴行を認めたうえで、「待ち時間が長くて腹が立った」と話しているということです。警視庁は、男を暴行の疑いで書類送検する方針です。東京家裁は「捜査中のため、コメントは差し控えたい」としています。」


このように看護師が暴行を受ける事件も起きています.
厳正な対応が必要と思います.
刑法第208条は「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。」と規定しています.


谷直樹

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by medical-law | 2014-09-28 07:35 | 医療