米連邦地裁,米政府以外にNY州がノバルティスに虚偽請求取締法に基づく民事訴訟を起こすことを認める
「自社薬品の処方を促す目的で医師らに巨額のリベートを支払い、医師3人に日本食レストランで9750ドル相当の接待を提供した疑いが指摘されているスイス製薬大手ノバルティスについて、米連邦地裁のポール・ガーディーフ判事は9月30日、米政府が虚偽請求取締法に基づく民事訴訟を起こすことを認める判決を出した。
同判事はニューヨーク州当局に対しても、州法に基づいた関連訴訟を認める判断を示した。
ノバルティスの広報担当者であるジュリー・マソー氏は、90ページにわたる今回の判決文を検討した上で、訴訟で争う意向を表明した。
連邦政府の訴訟は、昨年4月にノバルティスを相手取って起こされた訴訟2件の一つで、医師らへのリベート支払額の3倍を損害賠償金として請求している。
米当局によると、ノバルティスは2002─11年、高血圧治療薬「ロットレル」「バルターナ」や糖尿病治療薬「スターリックス」に絡む医師らへのリベート支払額を高齢者・障害者向け公的医療保険(メディケア)と低所得者向け医療扶助(メディケイド)の還付請求に含め、医療保険制度から数百万ドルを支出させた。
ニュージャージー州イーストハノーバーを拠点とするノバルティスの米国部門は、会合に見せかけた接待を数千回も行い、講演料名目で医師らに多額の金を支払ったとされる。
同社はまた、一部の医師らをダラス市内の日本食レストラン「NOBU」や、ワシントン市内の「スミス&ウォレンスキー」、シカゴ市内にあるミシュラン三つ星の「L20」といった高級店で接待する一方、その他の医師らについては大衆向けレストラン「フーターズ」で飲食させていたという。」
ノバルティスが医師を接待し,虚偽の記録を作成,提示させ,医療保険制度から数百万ドルを支出させたことが問題になっています.
虚偽請求取締法(FCA)は,南北戦争のとkに作られた法律ですが,今でもよく用いられます.
故意の虚偽または不正な申告により虚偽の記録を作成,提示し,それに基づいて政府に支払,認可を行わせた場合,3倍の請求がなされます.政府への申告について「虚偽の記録作成」が行われたことの立証は,比較的容易ですので,詐欺等を立証するよりはるかに使いやすい法律です.
ノバルティスは,健康志向の医師には「NOBU」,肉食系医師には「スミス&ウォレンスキー」,グルメの医師には「L20」を選択したのでしょう.お手軽な「フーターズ」で接待された医師はみくびられた感じもしないでもないですが,アメリカ人医師はチアリーダー系は嫌いではないのかもしれません.
谷直樹
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