救急車で病院に搬送された小児の遺族が奈良県広域消防組合相手に葛城簡裁に調停申立て(報道)
「重い心身障害のある奈良県田原本町の山本瑛央(あきお)さん(当時11歳)が昨年8月に自宅で容体が急変し、救急搬送直後に死亡したことを巡り、母親のめぐみさん(39)が14日、救急搬送の際に使われた人工呼吸器のサイズが合わないなど処置に問題があったとして、県広域消防組合に損害賠償を求める調停を葛城簡裁に申し立てた。
瑛央さんは気管軟化症など重度の障害があり、生後3年間にわたって入院。2005年に退院し、めぐみさんが自宅で介護してきた。昨年8月4日に呼吸困難に陥り、磯城消防署の救急車で大学病院に搬送されたが、翌5日未明に脱水症で死亡した。
めぐみさんは救急車に同乗しており、申立書で「瑛央さんの身長は90〜100センチほどだが、救急隊員は大人用の人工呼吸器を使い、気管につないだ管が外れることもあった」と指摘。酸素を十分供給できなかった可能性があると主張している。
05年の退院前に主治医が同署に症状などを説明していたといい、めぐみさんは「真相を解明し、在宅医療と救急の連携など今後の再発防止につなげたい」と話している。
組合は「申立書を見ていないのでコメントできない」としている。【芝村侑美】」
バッグバルブマスク人工呼吸器には、成人用、小児用など各種サイズがあります.
救急隊員が小児用を使わなかったことから、この調停申し立てとなったのでしょう.
また、朝日新聞「救急車遅れ、遺族に解決金 札幌市消防局」(2014年10月14日)は、次のとおり報じました.
「誤って別人宅へ出動
札幌市で2011年、市消防局の救急車が同市南区の男性宅への到着が遅れ、その後男性が亡くなった。遺族が同市に慰謝料300万円の支払いを求めて提訴し、札幌地裁で9日、和解が成立した。遺族側の代理人弁護士が10日発表した。市が遺族に解決金15万円を支払い、到着が遅れたことを謝罪…」
救急車の取り違ミス等による遅れは時々報じられますが、そのことと悪しき結果との因果関係がはっきりしないことが多いため訴訟にはならないのですが、ミスですから、本件のように時々謝罪し解決金を支払うことで解決できるとよいですね.
谷直樹
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