弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

第二東京弁護士会、副会長2人を女性に

東京新聞「第二東京弁護士会、女性役員増へ… 「クオータ制」導入」(2014年10月17日)は。次のとおり報じました.

 
「所属弁護士数が全国で2番目に多い「第二東京弁護士会」は、女性役員の比率を高めるため、全国で初めて6人の副会長のうち2人を女性にする「クオータ制」を導入する。

 近く臨時総会で正式決定する。政府は官公庁や企業での女性幹部、役員数の拡大を目指しているが、クオータ制の採用は珍しい。

 同弁護士会の弁護士約4800人のうち女性は約2割だが、ベテラン世代での比率はさらに低い。このため女性役員のなり手が少なく、毎年1人にとどまっていることから、来年度の役員選挙からクオータ制を導入することにした。

 立候補した女性が1~2人の場合は、原則として無投票で当選させ、3人以上の場合も選挙を実施した上で女性の上位2人を優先的に当選させる。山田秀雄・同弁護士会会長は「弁護士会がDV(配偶者などからの暴力)などの問題に取り組むためにも、女性の視点を積極的に取り入れる必要がある」と語る。」


わが第二東京弁護士会では、当弁護士会の会員が5名以上所属する法律事務所においては所属する女性会員の割合が25%以上となるよう努力することになっています.4分の1ルール(クオータ制)です.理事者についても同様に副会長2人以上を女性とすることになったわけです.
ただ、女性弁護士の平均収入が男性弁護士の平均収入の半分以下というアンケート調査があり、副会長の職務が無償で、時間的・経済的な負担が大きく、肉体的にも激務であることが女性副会長が少ない背景事情と思われますので、この背景事情を改善する必要もあるのではないか、と思います.
いずれにしても、第二東京弁護士会が第2次安倍改造内閣のようにならないでほしいですね.


谷直樹

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by medical-law | 2014-10-17 20:02 | 弁護士会