相模原市の病院,データ量の異なる二つのCT画像で結節影縮小と判断し肺がんを誤って否定
「職場でアスベスト(石綿)を吸引し肺がんになった神奈川県座間市の男性(76)が「発症初期をがんと認めないのは不当」と労災不認定への不服を申し立てたところ、審査の結果、病院での見逃しが認定されたことが分かった。病院でコンピューター断層撮影(CT)の画像の扱いに不備があったとして、不認定処分が取り消された。患者支援団体は「石綿労災で初めて表面化したケース。病院は画像を慎重に扱ってほしい」と訴えている。
審査決定書によると、見逃しがあったのは国立病院機構相模原病院(相模原市)。男性は1957~77年、ガラス部品の加工で石綿が漂う仕事に従事。健診で異常を指摘され、2011年8月に同病院を受診した。CTで肺がんが疑われる直径約10ミリの「結節影」が見つかったが、同年12月のCTで影が直径5ミリと縮小したとして、がんではなく「炎症性変化」と診断された。
ところが、12年3月に別の医療機関でCTを受けたところ、直径約10ミリで、同4月に約15ミリに拡大。肺がんと診断された。
川崎北労働基準監督署は、労災と認めたが、相模原病院の意見書を踏まえて発症は12年4月とし、それ以前の治療や休業の補償を認めなかった。
不服審査の過程で鑑定医が調べたところ、相模原病院ではデータ量の異なる二つの画像を比べたため、結節影が縮小して見えたことが判明。決定書は「最初から肺がんだった」との鑑定医の所見を採用した。決定は今年2月13日付。
相模原病院は男性に「詳細な検討が必要だった。十分に見直し改善する所存です」などと文書で謝罪した。【大島秀利】」
撮影条件が異なると見え方が異なるのは当然です.
基本的なミスと思います.
谷直樹
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