産科医療補償制度再発防止委員会の医師,子宮収縮薬使用量について日本産科婦人科学会の指針遵守を呼びかけ
「人工的に子宮を収縮させる「子宮収縮薬」は少量でも陣痛が強くなりすぎ、赤ちゃんが低酸素状態になる場合がありますが、出産時に重い脳性まひになった子どものうち、この薬を使ったケースのおよそ3割で薬の使用量が学会の指針よりも多かったことが分かり、医師らで作る委員会が注意を呼びかけています。
これは、出産時に重い脳性まひになった子どもに補償金を支払う「産科医療補償制度」で再発防止策を検討している医師らの委員会が、27日に会見し、明らかにしたものです。
それによりますと、重い脳性まひになった子ども146人について、延べ180回、子宮収縮薬が使われていましたが、このうちのおよそ3割で日本産科婦人科学会の指針に定められた使用量よりも多かったということです。
子宮収縮薬を巡っては、使用量の逸脱が過去にも報告され、この委員会も4年前に注意を呼びかけていましたが、改善されていませんでした。
委員長を務める宮崎大学の池ノ上克名誉教授は、「指針を守るのは基本なので、引き続き注意喚起を続け、産科医療の向上に努めていきたい」と話しています。」
脳性麻痺事案で,子宮収縮薬(陣痛促進剤)を過量投与しているケースが多いのは事実です.
弁護士に相談,依頼される事案は,脳性麻痺等の悪しき結果が発生している事案なので,そうでない事案との比較検討はできませんが,弁護士に相談,依頼される事案ではガイドラインを遵守していないケースが多いと感じます.
すべての産科医がガイドラインを守り,一般的標準的な医療行為を行うようになれば,悪しき結果が生じるケースはだいぶ減るように思います.
谷直樹
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