弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

電子たばこから発がん性物質とニコチン検出

NHK「電子たばこから発がん性物質やニコチン検出」(2015年5月21日)は,次のとおり報じました.

「厚生労働省の研究班は、国内の路面店で販売されている電子たばこの安全性を確認するため、9種類の吸入器具と103種類の液体を対象に調査を行いました。
それによりますと、電子たばこを30秒間隔で10回吸った場合、4種類の器具から発生した煙から発がん性物質の「ホルムアルデヒド」が検出されました。
このうち2種類の器具の煙からは120マイクログラムと100マイクログラムの「ホルムアルデヒド」が検出され、たばこに含まれる76マイクログラムを上回りました。
また、ニコチンを含む電子たばこの販売が禁止されているにもかかわらず、8種類の液体からは微量のニコチンが検出されました。
研究を行った国立保健医療科学院、欅田尚樹生活環境研究部長は「今回、電子たばこから検出された発がん性物質やニコチンは、通常のたばこに比べると微量なケースが多いが、健康被害につながるリスクがあるかどうか検証する必要がある。使用する際の電圧や吸入する間隔などによっても、発がん性物質の濃度は変化するので詳しく研究していく必要がある」と指摘しています。」

「国立がん研究センターの望月友美子たばこ政策研究部長は「日本でも電子たばこが広がっているとみられるが、規制が追いついていないので、無法地帯と言える状況だ。今はインターネットなどで海外からも簡単に入手できる以上、安全性をチェックするためにも何らかの規制を検討していく必要がある」と指摘しています。」


ニコチンが含まれていないとして販売されていた電子タバコにニコチンが含まれていたのは問題でしょう.また,120マイクログラムと100マイクログラムのホルムアルデヒドが検出されたのも問題でしょう.
電子タバコ規制法が必要と思います.
なお,タバコについてもタバコ規制法が必要と思います.

谷直樹


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by medical-law | 2015-05-22 04:05 | タバコ