沙羅の花
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついにはほろびぬ
ひとへに風の前の塵に同じ
平家物語の有名な冒頭の、沙羅の花は一日で散ってしまう花です.
沙羅(夏椿)の花が咲くのは、この時期です.
妙心寺の塔頭の東林院が有名です.
苔の上に沙羅(夏椿)の花が散る風情は格別でしょう.
平家物語の最後は、寂光院の鐘の声が印象的です.
さるほどに寂光院の鐘の声
今日も暮れぬとうち知られ
夕陽西に傾けば
御名残は尽きせず思し召されけれども
御涙を抑へて還御ならせ給いけり
平家物語に一貫して流れているのは、厭戦、反戦の思想と言ってもよいのではないでしょうか.
谷直樹
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