弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

国際がん研究機関、加工肉を発がん物質グループ1に,赤肉をグループ2に指定

国際がん研究機関(IARC)は,加工肉をグループ1(ヒトに対して発がん性がある。)に指定しました.このカテゴリーは、ヒトにおいて「発がん性の十分な証拠」がある場合に用いられます.タバコ喫煙もこの分類です.ただし,加工肉はタバコ喫煙と同等の危険性があるわけではありません(タバコ喫煙のほうがより発がんの危険があります.).加工肉の摂取量が50g(ハム2枚分)増すごとにヒトが結腸がんになる相対リスクは18%高くなります。加工肉による発がんで年間3万4千人が死亡していると推定しています.
 
IARCは、牛や豚などの赤肉を,グループ2A(ヒトに対しておそらく発がん性がある)に指定しました.このカテゴリーは,ヒトにおいて発がん性の限定的な証拠があり,実験動物において発がん性の十分な証拠がある場合に用いられます.紫外線もこの分類です.赤肉の摂取量が100g増すごとにヒトが結腸がんになる相対リスクが17%高くなります.

赤身肉及び加工肉の1日あたり摂取量を70グラム以下に抑えることが推奨されています,
加工肉はできるだけ控え,赤身肉はほどほどに,ということでしょうか.
政府は,それぞれ具体的な摂取の上限,目安を示すべきでしょう.


 谷直樹


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by medical-law | 2015-10-28 05:19 | 日常