伊藤若冲氏生誕300年

伊藤若冲氏は,正徳6年2月8日(1716年3月1日)に,京都錦小路にあった青物問屋の長男として生まれました.
「若冲」は,老子45章に由来します.
大成若缺 其用不弊
大盈若冲 其用不窮
大成は欠くるがごとく その用はすたれず
大盈はむなしきがごとく その用はきわまらず
「若冲」は,「冲(むな)しきが若(ごと)く」という意味で,真の充実は一見むなしくみえるが窮することがないものである,という老子の思想を背景にしています.
生涯独身で,世間の雑事には全く興味を示さず,一見むなしい人生のようにもみえますが,ひたすら画業に集中し,高く評価される作品を残しました.
鳥獣花木図屏風, 象と鯨図屏風,樹花鳥獣図屏風,虎図,老松白鳳図,芍薬群蝶図, 芦雁図, 普賢菩薩像、,牡丹小禽図,紅葉小禽図,南天雄鶏図,雪中鴛鴦図,紫陽花双鶏図等真の充実です.
五条通の青物問屋が奉行所に働きかけ錦市場が閉鎖されそうになったときは,活躍し,錦市場を守りました.
谷直樹
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