弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

最高裁,裁判官がハンセン病について学ぶ研修実施へ(報道)

NHK「裁判官がハンセン病を学ぶ研修実施へ」(2016年9月23日)は次のとおり報じました.

「かつて裁判所がハンセン病の患者の裁判を隔離された療養所などで開いていた問題を受けて、最高裁判所は、裁判官の人権意識を高めるため、ハンセン病について学ぶ研修を行うことを決めました。

昭和20年代から40年代にかけて、ハンセン病の患者の裁判のうち95件が隔離された療養所などの「特別法廷」で開かれた問題で、最高裁判所はことし4月、「差別的に扱った疑いが強く、患者の人権と尊厳を傷つけた」とする検証結果を発表し、謝罪しました。また、最高裁が設置した有識者委員会からは、裁判官や職員の研修を直ちに実施すべきだという提言を受けました。
このため、最高裁は、裁判官を対象にした人権に関する研修を司法研修所で行うことを決めました。具体的には、任官から10年たった裁判官の研修を来年2月に行う際に、ハンセン病政策の歴史に詳しい専門家を招き、講演をしてもらう予定だということです。
また、これとは別に、裁判官がハンセン病の療養所を訪問し、元患者と話し合う研修なども検討しているということです。
最高裁は「裁判所自身が差別を助長する運用を行っていたハンセン病患者の人権問題を取り上げて研修を行うことで、裁判官の人権意識が一層高まることを期待している」と話しています。」




谷直樹


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by medical-law | 2016-09-26 13:17 | 司法