大学病院,胸腔鏡手術で大静脈損傷し出血性ショック死亡事案で和解(報道)
「名古屋市立大病院(名古屋市瑞穂区)は8日、2014年6月、肺がんの切除手術でミスがあり、市内の50代の女性が死亡していたと明らかにした。遺族と7日に調停が成立し、病院側が損害賠償として3500万円を支払うことが決まったため公表した。
病院によると、女性は右肺のがんで胸腔鏡による切除手術を受けた際に大静脈を損傷。大量出血による出血性ショックと多臓器不全で翌日に亡くなった。
病院は日本医療安全調査機構に事故として報告。第三者を含めた院内調査で死因究明を行い、昨年8月に調査報告書をまとめた。大静脈から脂肪組織などをはがす際に誤って器具の先端で大静脈を傷つけ、出血後の止血にも時間がかかる過失があったと判断した。
同機構から手術の操作や器具の扱いを慎重にし、止血時間短縮に努めるなど再発防止の提言があった。調停成立を受け病院側は『二度と起こらないよう技術向上と安全管理意識の徹底に努めたい』とコメントした。
女性の長男は執刀医が同席して説明会があったことなどが調停成立の要因とし『調査や説明がないままだったら釈然としない気持ちを抱き続けたと思います。母の死が無にならないよう再発防止に努めてほしい』とする談話を弁護士を通じて出した。」
この件は私が担当したものではありません.
適正な医療事故調査が早期解決を導いた事案として評価したいと思います.
谷直樹
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