『よこまち余話』

小説を読む楽しみは,文章を味わい,文章から浮かび上がるイメージを堪能することと思いますが,その意味では,この本は小説を読む最上の楽しみを与えてくれました.
今年1月に発行された本ですが,すでに古典の趣があります。
できるかぎり時間をかけて,ゆっくり読みたい本です.
「路地は幅一間ほどで、東西に細く伸びている。東の端には一対の銀杏に両脇を護られた石段があり、その先は天神様のお社へと続いていた。反対側、西の突き当たりは御屋敷裏の土塀だ。」
この路地は生と死が交差し,妖しが出現します。
- 能には行っても、彼らに踏み込んじゃあ駄目だ。
- 彼岸の世界に関われば、酷いことになる。
「彼女の背筋は、頭のてっぺんを見えない糸で吊られているように、いつでもついと伸びていた。」「お針子を生業としている。」「歳の頃は三十半ばか、それより上か。四十までには届かないだろう。」という齣江さんが謎の主人公です.
浩三少年を道案内役に,妖しの世界を覗いてみませんか.
谷直樹
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by medical-law
| 2016-12-03 08:30
| 趣味

