『海のふた』
最近,新幹線の中でよしもとばななさんの原作を読みました.
これは,「一直線でいっぺんにひとつのことしかできない不器用な性格」の女性と「人のことを気にしないところがある」少女の一夏の物語です.
東京の美術の短大を卒業して寂れた海辺の故郷に帰ってきた女性が,かき氷屋を始めますが,映画以上に小説は事件らしいことが起きません.二人の心象と海山の自然とが重なり,癒やされます.
私にもこんな穏やかな夏があったことを思い出しました.
「調子の悪い時期」,「きつくて仕方がない時期」に読むといい本です.
小田急線の本鵠沼駅から,自宅とは反対の海の方向に歩くと,映画のクレジットにあったかき氷屋さんがあります.淡く甘く消えるかき氷を食べたくなりました.
谷直樹
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