滋賀県の病院,4年前に左膝に誤って右膝用の部品を取り付ける医療ミスがあったことを公表

「滋賀県立成人病センター(守山市)で2013年12月、患者の膝の手術で、左膝に誤って右膝用の人工関節を取り付ける医療ミスがあったとして、執刀した50代の男性医師を口頭注意処分にしていたことが20日、病院への取材で分かった。
センターによると、患者は70代男性。直後に手術が予定されていた別の患者の右膝のエックス線写真を医師が用意し、さらに患者の名前を確認しなかったことなどが重なり、右膝用の人工関節が用意された。
手術直後に、看護師が取り違えに気付いたが、医師は「左右の違いはわずかなもので、再手術は患者に負担をかけるので様子を見たい」と患者へ説明しなかった。」
時事ドットコム「人工関節の左右間違う=滋賀県成人病センターが手術ミス」(2017年1月20日)は,次のとおり報じました.
「滋賀県立成人病センター(同県守山市)は20日、2013年12月に70代の男性患者の膝に人工関節を付ける手術をした際、左膝に誤って右膝用を付ける医療ミスがあったと発表した。患者の生活に大きな支障はないという。
同センターによると、50代の男性医師が別の患者のレントゲン写真を基に施術した。術中にミスに気付いたが、取り外すと骨を傷つける恐れがあったため、そのまま縫合したという。
医師らは手術後、患者に説明し謝罪。昨年6月に100万円を支払うことで示談が成立した。センターは医師を口頭注意処分とした。センターは「患者に不安を与え、おわびする。患者名の復唱など再発防止に努める」としている。」
これは私が担当した事件ではありません.
違う患者のレントゲン写真を見て手術を行ったのですから,左右取り違え事故というより,患者取り違え事故です.
取り違え事故の原因は,すべて確認の懈怠です.
患者に説明しなかったのはおかしいですし,4年前の医療事故を今まで公表しなかったのも疑問です.
谷直樹
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