大学病院が画像診断書を確認せず患者が死亡した件で遺族らが再発防止を要望

「東京慈恵会医大病院で肺がんの疑いがあると指摘された男性(2月に死亡)の画像診断書が約1年間放置された問題で、医療事故の遺族らでつくる市民団体「患者の視点で医療安全を考える連絡協議会」が17日、厚生労働省に再発防止に取り組むよう要請した。
男性は2015年10月に受けたコンピューター断層撮影装置(CT)検査で肺がんの疑いがあるとされた。だが、主治医は画像診断書を十分に確認せず肺がんの疑いがある事実を見落とした。昨年10月の再入院で肺がんと判明するまで治療がなされず、男性は2月に亡くなった。同病院もミスを認めている。
要請後に記者会見した連絡協議会の宮脇正和さん(67)は「医療従事者は、見落としなどのケアレスミスが重大事故につながるということを肝に銘じ、医療安全に対する意識を高めて共有してほしい」と強調した。
男性の長男(30)も会見に同席し、「遺族を社会的に支援する枠組みも必要」と主張。男性は05年に別の病院で点滴用カテーテルの誤挿入後に妻を亡くしており、長男は「両親の犠牲を無駄にしないためにも、単純な医療ミスをなくすための取り組みを強化してもらいたい」と語った。」
報道の件は,被害者は知人ですが,私が担当しているものではありません.
がんの疑いがあるという画像診断はそれほど多いものではありません.
そのような画像診断があった場合,自動的に患者に要精密検査の通知が送られるようにする,直接主治医に伝えるようにするなどの対策が必要でしょう.
がんの疑いがあるという画像診断とがんの疑いがないという画像診断が同じ扱いであるのは誤っていると思います.
谷直樹
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